Villain GOLF
「ドライバーはアッパーブローで打つ」一度は聞いたことがあると思います。
一方で「PGAツアーの選手はドライバーでもダウンブローで打っている。だから、本当はダウンブローが正しい」という話を聞くこともあります。
では、ドライバーは本当にダウンブローが正解なのでしょうか?
PGAツアーは「マイナス0.9度」
TrackManの最新ツアー平均を見ると、PGA TOURのドライバーのAttack Angle(アタックアングル)はマイナス0.9度。
つまり、平均ではわずかにダウンブローです。
一方、LPGA TOURはプラス2.8度。
同じトッププロでも、
PGA TOUR:マイナス0.9度
LPGA TOUR:プラス2.8度
と、約3.7度の差があります。
ここで、ちょっと考えてみてください。
「PGAはダウンブローなのだから、男性はダウンブローが正解なの?」
では「LPGAはアッパーブローなのだから、女性はアッパーブローが正解なの?」
本当にそうでしょうか?
もちろん、そんな単純な話ではありません。
PGAとLPGAでは、そもそも条件が違う
PGA TOURのドライバーのクラブスピードは約115mph、約51m/s。
一方、LPGA TOURは約96mph、約43m/sです。
さらに、PGA TOURの平均Spin Loftは14.7度。
LPGA TOURは15.0度。
男性アマチュアの平均ゴルファー(ハンディキャップ14.5)のSpin Loftは18.3度です。
つまり、Attack Angleだけを見ても、スイングの中身は分かりません。
PGAとLPGAでAttack Angleが違うからといって「男性はダウンブロー」「女性はアッパーブロー」と決めることはできません。
それぞれのヘッドスピード、クラブロフト、Dynamic Loft、Spin Loft、打点など、さまざまな条件の中で、その数字が生まれているからです。
では、なぜPGAはダウンブローなのか?
ここからは、少し考えてみましょう。
PGA TOURの選手は、約51m/sという非常に高いクラブスピードでドライバーを振っています。
その速度で、どのくらいのDynamic Loftを作り、どのくらいのSpin Loftでインパクトし、どのような打ち出しとスピン量にするのか。
Attack Angleは、その結果の一つです。
これはあくまで一つの仮説ですが高いヘッドスピードを持つ選手にとっては、アッパーブローを強くすることだけが飛距離アップにつながるわけではなく、ある程度ロフトを抑えた条件で効率よくボールスピードを出すことにもメリットがある。
そう考えることもできます。
つまりPGAの「マイナス0.9度」を見て、「ダウンブローが正解」と考えるのは早い。
ということです。
じゃあ、一般ゴルファーはどうなのか?
ここが、もっと重要です。
例えば、一般的なアマチュアゴルファーが、
という状態だったらどうでしょう?
こうした条件が重なると、Spin Loftも大きくなりやすく、エネルギーを効率よくボールに伝えにくくなる可能性があります。
だからといって「一般ゴルファーは全員アッパーブローで打てばいい」という話でもありません。
大切なのは「その人の条件なら、どのAttack Angleが適切なのか?」ということです。
では、LPGAの「プラス2.8度」を真似すればいい?
これも違います。
LPGAの平均クラブスピードは約43m/s。
一般的な中年男性ゴルファーでは、35〜40m/s前後という人も多いでしょう。
LPGAのプラス2.8度もそのヘッドスピードと、その選手たちのインパクト条件の中で成立している数字です。
だから、
PGAのマイナス0.9度を男性の基準にするのも違う。
LPGAのプラス2.8度を女性の基準にするのも違う。
性別だけでAttack Angleの正解を決めることはできません。
では、どう考えるのか?
ここからは一つの考え方です。
ヘッドスピードがそれほど高くないゴルファーの場合、プラス3〜4度程度のアッパーブローを一つの目安として考えてみる方法もあります。
もちろん、これは全員に当てはまる数字ではありません。
ロフト、打点、Dynamic Loft、Spin Loft、ボールスピード、打ち出し角、スピン量などによって変わります。
重要なのは「何度が正解なのか」ではなく、「自分の条件なら何度が適切なのか」
ということです。
アッパーブローと「最下点」の関係
ここで、少しだけ数学の話をします。
仮に、腕の長さ+クラブの長さ=150cm
そしてスイングアークが完全な円だったとします。
半径150cmの円周は約942cm。
すると、円周の1度分は約2.6cmになります。
この単純なモデルで考えると、
最下点から約2.6cm手前 → 約プラス1度
約5.2cm手前 → 約プラス2度
約7.8cm手前 → 約プラス3度
約10.5cm手前 → 約プラス4度
となります。
つまり、プラス4度のアッパーブローだからといって、最下点をものすごく手前に作る必要はありません。
もちろん、実際のゴルフスイングは完全な円ではありません。
身体も動きます。
腕も動きます。
シャフトも動きます。
クラブヘッドも3次元で動きます。
そのため、この計算を実際のAttack Angleと完全に一致させることはできません。
あくまで「1度って、実際にはどれくらいの違いなの?」を理解するための簡単なモデルです
。
だから、いきなり大きく変える必要はない
現在ダウンブローになっている人が、いきなり「プラス5度で打とう!」とする必要はありません。
むしろ、最下点をほんの少しだけ手前にする。
例えば、この単純なモデルなら、約2.6cmでプラス1度。
まずは「ちょっとだけ最下点を手前にしてみる」
くらいでもいいのではないでしょうか。
ちなみに、ドラコン選手は?
ドラコン選手は、一般的なゴルフとは少し事情が違います。
ドラコンでは、限られた6球の中から最大飛距離を狙います。
そのため、多少のミスを許容してでも、アッパーブローで打ち出しを確保し、キャリーを伸ばすという戦略が成立します。
ドラコン選手では、Attack Angleがプラス4度前後というケースもあります。
さらに、5度前後の低ロフトのドライバーヘッドを使用する選手もいます。
つまり、低ロフト × 高いヘッドスピード × アッパーブローという、一般的なゴルファーとはかなり違う条件です。
だからこそ、ドラコン選手のプラス4〜5度を、そのまま一般ゴルファーに当てはめることもできません。
結局、ドライバーはダウンブロー?アッパーブロー?
答えは「人による」です。
PGA TOURの平均はマイナス0.9度。
LPGA TOURはプラス2.8度。
ドラコンではプラス4度前後。
これだけ数字が違うのに「ドライバーは○度が正解」と決めることはできません。
大切なのは、Attack Angleだけを真似することではありません。
これらを組み合わせて、自分に合った条件を探すこと。
PGA選手がダウンブローだから、男性もダウンブロー。
LPGA選手がアッパーブローだから、女性もアッパーブロー。
そんな単純な話ではありません。
考えるべきなのは「その人のヘッドスピードとインパクト条件なら、なぜそのAttack Angleになっているのか?」ということ。
PGAの数字を、そのまま自分に当てはめていいのか?
一度、自分のAttack AngleをTrackManで確認してみてはいかがでしょうか。
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|---|---|
| フリガナ | ヴィランゴルフ |
| 住所 | 330-0056 さいたま市浦和区東仲町8-22 LEON URAWA 1st 5階 |
| アクセス | JR浦和駅アトレ北口より高架下を東口方面へ徒歩1分 |
| 電話番号 | 080-3456-0301 |
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