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猿の惑星 聖戦記

そして、猿の惑星になる

10月13日(金)全国ロードショー<br>(c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
10月13日(金)全国ロードショー
(c)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
猿の惑星 聖戦記

【スタッフ】監督:マット・リーヴス
【キャスト】アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、アミア・ミラー

ストーリー

高度な知能を得た猿たちの反乱、人類の文明崩壊、そして猿と人類の戦争 という衝撃的なストーリーを描き、まさに全世界震撼の大反響を呼んだ『猿の惑星』シリーズ。『創世記』『新世紀』に続き、『聖戦記(グレート・ウォ ー)』と命名された最新作では、地球の支配者が変わりゆ く激動の歴史のうねりが、ついにクライマックスを迎える。カリスマ的な猿の主人公シ ーザーが、リーダーとしての使命感と、家族を奪われた復讐心の狭間で葛藤するドラマを核にした映像世界には、観る者の胸を締めつけるエモーションが息づき、新たに登場する謎めいた少女ノバの存在からも目が離せない。はたして地球の未来を切り開く“希望の地”へたどり着くのは猿か、それとも人類か。誰 もが知っている結末の、誰も知らなかった壮絶なドラマが遂に明かされる!

記者の見どころ

本作『猿の惑星 聖戦記』は、伝説的SF映画『猿の惑星』リブートシリーズの第3作だ。地球が猿の惑星になるまで、すなわち1968年の『猿の惑星』の前日譚を描いたシリーズの最新作は、猿のリーダー・シーザーの内面に深く踏み込んだ作品となった。

本作の舞台は、前作『猿の惑星
新世紀』のラストから2年後。今度の敵は訓練された軍隊というだけあって、戦闘シーンのスケールや緊張感は過去2作を上回る。もはや人間を凌ぐレベルで統率の取れた猿たちと、それに対し銃器による火力で押し切る人類の戦闘は、猿側に感情移入してしまうほどの緊張感だ。

過去2作では猿と人間の戦い・争いが焦点になったものの、本作ではシーザーの心の葛藤がフォーカスされる。シーンごとに成長を遂げる猿による戦闘に驚かされた過去2作と比べ、かなり落ち着いたテンポに感じられる。しかしVFXにより製作された猿は既に演技力を兼ね備えた本物の猿のようであり、猿が人間以上に人間にみえてきたとき、私たちは初代『猿の惑星』のラストシーンで感じたような絶望感に包まれる。

ついにはじまった、猿VS人間、最後の戦い。上映時間2時間20分と、かなり濃厚な作品だ。初代『猿の惑星』へと続く、シーザーの旅路の行方は。

Text by EISUKE