船橋今昔物語
昭和30・40年代の写真より 現「ららぽーとTOKYO-BAY」の地にあった多彩な「娯楽場」
【写真1】昭和37年1月17日撮影 ヘルスセンター飛行場(写真提供:川守商店)
かつて船橋市浜町にあった巨大なレジャー施設「船橋ヘルスセンター」に迫る、第二弾です!
《第一弾「超人気スポット! 船橋ヘルスセンターにあった巨大なプール・ゴールデンビーチ」》
昭和30年に大衆温泉として開業したヘルスセンターは、「東洋一の大温泉娯楽場」と言われるほど、温泉以外も様々な施設がありました。
【写真1】は、ヘルスセンター内で、昭和33年に開始した遊覧飛行に使用されたセスナ機です。写真を見るとセスナ機には「中央航空」「JA3112」と書かれており、セスナ172という人気の軽飛行機であることが分かります。飛行場が昭和44年に閉鎖されるまで、多くの人の遊覧飛行が楽しみました。
【写真2】は、ドックレース場です。レースを走るのは、グレーハウンドという犬種。時速70キロものスピードが出る世界一速く走れる犬と言われています。日本では今でもドックレースを見られる機会はほとんどない為、当時はかなり貴重だったことでしょう。
【写真2】昭和40年撮影 ドッグレース場(写真提供:川守商店)
【写真3】の写真は、凛々しい衣装と化粧を施した人が舞台で演技をしていますね。ヘルスセンター内には舞台がいくつかあり、専属の舞踏団がいました。様々なジャンルの演劇やコンサートも行われていたようです。
【写真3】昭和31~32年頃撮影 ヘルスセンター舞台(写真提供:川守商店)
【写真4】冬季は「ハイランドスキー場」にてスキーが楽しめました。ブラシ状のプラスチックシートが敷き詰められた人工芝スキー場では、スキー教室が開催。楽しそうに参加している若者たちが映っていますね。ここは夏は使われないため、この傾斜を利用して「大滝すべり」というウォータースライダーとして利用され、大人気でした。
船橋ヘルスセンターは、1977年に21年間の歴史に幕を閉じ、1981年に、「ららぽーと船橋ショッピングセンター」(現「ららぽーとTOKYO-BAY」)がオープンしました。日本一大きいと言われた大衆温泉施設は、日本最大級のショッピングセンターに生まれ変わったのです。
【写真4】昭和38年1月撮影 スキー教室(写真提供:川守商店)
2021年12月撮影 ヘルスセンター跡地には「ららぽーとYOKYO-BAY」が建っています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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